PROFILE

Yumiko MEGURI

廻 由美子/ピアニスト

 

桐朋学園高校音楽科を経て桐朋学園大学ピアノ科を卒業後、アメリカへ渡りインディアナ大学音楽学部アーティスト・ディプロマ・コースにてジョルジュ・シェベックに学ぶ。帰国し、活発なる演奏活動を展開。行われたリサイタルの多数が「音楽の友」誌上で「年間コンサートベストテン」に選ばれる。ソロ、アンサンブル、またオーケストラのソリストとして、多くの著名オーケストラと共演。

作品への深い理解から来る圧倒的な表現力、生命感溢れるリズム感は、様々なジャンルのアーティストにもインスピレーションを与え続けている。

 

レコーディング活動の分野では、バッハ、ハイドン、スカルラッティなどの古典からバルトーク、ストラヴィンスキー、武満徹、ジョージ・クラム、原田敬子などの近・現代音楽、また、ジャズ・アレンジに至るまで、これまで20枚以上に及ぶアルバムをリリースし、その数多くが「レコード芸術」誌上で「特選盤」に選ばれる。CD「バルトーク/二台のピアノと打楽器のためのソナタ」は、全米でリリースされた。

 

作曲家との交流も深く、原田敬子、権代敦彦、高橋悠治、一柳慧、久木山直、鷹羽弘晃、北爪道夫、沢田穣治、伊左治直、小倉美春、Bruce Stark, Andras Hamary, Hope Leeなどの作品を世界初演、再演している。 

また、クラシック・アコーディオンの最高峰であるシュテファン・フッソング(Stefan Hussong/acc)とのデュオは10年を超え、共演CD「原田敬子:F/Fragments」はドイツWERGOと日本のキング・インターナショナルよりリリースされ、ドイツ、日本の各メディアで高い評価を得、「レコード芸術アカデミー賞」にノミネートされる。

 

2017年にはカリン・レヴィン(Carin Levine/fl)らと組んだ原田敬子作品のデュオ・アルバム「midstream」がドイツWERGOよりリリースされ、2018年には日本のキング・インターナショナルからもリリースされた。

 

執筆活動、楽譜校訂なども盛んであり、ガーシュウィンの「ソング・ブック」「ラプソディー・イン・ブルー」の校訂は版を重ねている。「ぶらあぼ」誌上での連載「メグリンのHappy tune」は100回以上続き、大好評を博した。

 

ドイツ、カナダ、イタリア、台湾などの現代音楽祭に招待されており、海外の作曲家との交流もさらに広がっている。2019年にはカナダの作曲家Hope・Leeとの共同プロジェクトで、カナダCMN(Canadian music centre)よりソロ・アルバム「across the veiled distances」をリリース。

ジャンルを超えたアーティストからの信頼も厚く、ジャズ、即興、島唄、演劇、ダンスなどとのコラボレーションなど多数。アレンジやオマージュ作品なども手がける。

 

近年では2018年東京芸術祭「野外劇・三文オペラ」(ジョルジオ・コルセッティ演出・2021年に再演)、同年、喜界島の島唄との共同創作イベント「伝統の身体・創造の呼吸」(原田敬子代表プロジェクト)、2019年シアター・オリンピックスでの「Noism」公演など、シアターピースへの参加も数多い。

 

2007年より年2回主宰する「新しい耳」テッセラ音楽祭は2022年5月に30回をむかえ、ボーダーレスの個性派音楽祭として注目され、ドイツの音楽誌「NEUE ZEITSCHRIFT FUR MUSIK」(2014年3月号)でも2ページにわたり紹介される。2022年より廻 由美子プロデュース・シリーズ「新しい耳」@B-tech Japan を始める。

 

参加公演フィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」で令和4年度第77回文化庁芸術祭”大賞”受賞。現在、桐朋学園大学音楽学部名誉教授。

 

 

所属事務所

アーティフィニティ

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廻由美子オフィシャルウェブサイト


「新しい耳」テッセラ音楽祭公式HP


伝統の身体 創造の呼吸公式HP